近接場光を用いた持続可能な発展

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現在、化石資源の枯渇などに代表される(1)エネルギー問題と(2)二酸化炭素発生などによる地球温暖化に代表される環境問題が深刻になっています。このため、枯渇してしまう可能性のあるエネルギー資源に替わる再生可能なエネルギー資源の開発・実用化が急がれています。本研究室では上記の問題を近接場光によって解決し、持続可能な発展が可能な社会作りを目指しています。

  1. 究極的エネルギー資源として、太陽光と水によって発生する水素 が注目されていますが、従来技術では、太陽光の光に最も含まれる可視光の利用効率が低いことが問題となっています。そこで、本研究室では、ナノ構造に発生する近接場光を活用することにより、可視光領域で高効率に応答する水分解用光触媒の開発を目指しています。
  2. 二酸化炭素を光によって分解するためには、高い光子エネルギーが必要となります。そこで、近接場光を介したフォノン援用励起過程に基づいて、高効率な二酸化炭素分解手法の確立を目指しています。さらには、分解された中間生成物からエタノール生成を実現する人工光合成への応用を目指しています。

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